”災害ゴミ”について思ったこと
2019.10.19
地震直後の兄貴の部屋。これ全部窓から投げたのです。

台風19号による被害状況が段々明らかになるにつれ”災害ゴミ”の片付けと処分が問題になっています。全部片付くには数年かかる見通しだと。あるテレビの報道を見ていて「うんうん、そう、そうなんだよ」と感じたのが”災害ゴミ”という呼称への違和感です。
コメンテーター(名前忘れましたが)の方が「各家庭から出るこれってゴミって言われますけどみんな欲しくてがんばって買ったモノや思い出のつまった品物じゃないですか。なんだかゴミって言うのも失礼な感じしますよね。」と言われてて、まさにその通りと。

私も新潟の実家が中越地震で全壊し”災害ゴミ”の片付けを経験しました。今でも覚えているのが2Fの窓から兄貴のスピーカーを二人で「せーの」と放り投げた時のことです。私がまだ中学生くらいだったと思いますがオーディオ好きの兄貴がどデカいスピーカーを買ってきて、でも親に見つかると怒られるからと狭い階段を運ぶのを手伝わされた時の「おい!落とすなよ」「持つとこねーぞ、滑るし重てえ!」なんてやりとりを思い出してほんとに切なくなりました。

だから”災害ゴミ”じゃなくて他になにかいい呼び名がないものかと。”思い出ゴミ”、”大切ゴミ”いやゴミはいかん。。。いい名前は思いつきませんが被災者の方々も泥や漂流物とは別モノとしてなんとかできないかと思われているのではないでしょうか。

今週はちっさいことですが気になったことを書かせていただきました。
オチは一切なし。普通の生活ができていることがありがたい。

もどる
株式会社 高崎テクノ
〒370-0015
群馬県高崎市島野町314-5