”そもそも”の目的について考えることが大事です
2020.06.20

親綱必須です

今日は梅雨の中休みで高崎もからっと晴れそうです。今月私はずっと工場の遮熱塗装工事で屋根の上に登っています。昨年は売切れで買えなかった空調服も購入して、クーラーボックスにスポドリ用意して、暑さ対策はバッチリなのですがフルハーネスが重い😫

フルハーネス全体で重さは4-5kgあるんじゃないでしょうか。一日の作業が終わってフルハーネスを外すと体が軽い軽い。亀仙人が甲羅を脱いだ時(詳しくはドラゴンボールで検索)はこんな感じなのか!?と毎日思います。では今週もブログスタート。
以前ここでシャチハタのクラウド決済トライしますと書きましたがあれから無料お試し期間も終わりに近づき、当社の判断としては本格採用は見送ることにしました。
ハンコがパソコン上で押せて、履歴も残って便利だなとは思ったのですが”そもそも”ハンコが必要か?と考えた時にどうも違和感があったのです。

ここでも何度も書いていますが改善の着眼原則はECRS。まずはムダを無くせないかという発想が大事。リモートでハンコが押せないからクラウドで押せたら便利じゃん!というのはECRSで言うRの発想。ハンコを押すという行為をリアルからPCに手段を変えただけでハンコを押すことに変わりはなく。”そもそも”ハンコを押す目的はなんなのかと考えると決められた権限を持った人がちゃんと承認しましたよという決裁の履歴を残すということのはず。なので社内決裁のハンコレスについては先週紹介したキントーンでやることにしました。

※余談ですがそういう意味で「ハンコください」というのにはピキっと反応します。心のなかで「決裁お願いしますだろー」とつっこんでしまいます。実際つっこんだら面倒くさいと思われますよね。。
キントーンはアプリの自由度があるので少しいじるとソフトの罠にはまりそうなのでできるだけ使えそうなテンプレート(それがベストプラクティスのはずなので)を見つけて流用するようにしています。業務効率化が目的でアプリ開発が目的ではないので。ベストプラクティスに合わせて社内の自己流やローカルルールを是正するのもキントーン導入の”そもそも”の目的にもなります。
そう言えば昔の仕事場でこんな話がありました。
「A工程とB工程は100mも離れていて、その間を太郎さんは毎日部品と製品を台車で運んで往復しています。太郎さんの毎日の歩行はムダだからAGV(自動搬送車)を導入しましょう」という提案がありました。これもRの発想ですね。
モノを運ぶ手段を人から機械に置き換えただけで運搬のムダが発生しているという本質に変化はありません。Eの発想で行けば運搬自体を無くす「A工程のとなりにB工程を持ってくる」が正解となります。ここで厄介なのはAGVを作るメーカーにとってはAGVを売ることが目的なのでAGVを納入したこと自体が「成功」になるのです(これをwebや展示会で「導入事例」として紹介してさらに営業拡大)。
私が何を言いたいかというと、同じひとつの物事も立場によって利害関係が異なるので何かを判断するときに”そもそも自分にとっての目的は何なのか”を考えるのが大事ということです。
例)製造業における運搬のムダ→物流業者さんやメカトロ屋さんにとっては商売のネタ
  商社における在庫のムダ→倉庫業者さんにとっては商売のネタ

同じ理屈でオヤジの趣味の釣り道具は私にとっては宝物でも家族から見るとムダに金と場所を使う迷惑な品物となるのでしょう。さらに早起きして出かけて一匹も釣れなかった日には「寒くても暑くてもそんなに出かけて何が楽しいん?」と言われますが人生楽しく生きるには合理性だけでは判断できない遊びも必要です。

今週は面倒くさい理屈をこねて、最終的に釣りに行くことを正当化してみました。
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