働き方改革は「効率的」より「効果的」であることを常に意識したいです
2020.07.04

今週は年に一度の健康診断に行ってきました。おかげさまでここ数年は多少の所見があったりはするものの要治療までは至らず、自分的には健康に過ごしています。
ただ今年は例年に比べて時間がかかりましたね。更衣室のロッカーを間引いて使い、都度消毒してとか、検査以外のコロナ対策にスタッフのみなさんも工数を割かれているようで大変そうでした。

さて、これは去年も同じことを書いたかもしれませんが今年も視力は両目1.5でした。娘に自慢げに話すと「うわっキモっ!」と気味悪がられるぐらいの視力です。検査担当の看護師さんからも「すごく目がいいですねぇ」と言われるのですが実際は「はいお名前の確認してください」のあの文字が見えなくて適当に返事してしまうぐらい困ってるんですよ。
昔は遠くの敵を早く発見して身を守るために遠くが見えることが目が良いという基準だったのかもしれませんが現代ではちょっと違うんではないでしょうか。裸眼で日常生活に困らないことを条件とした現代版の視力検査を開発して欲しいなと思う今日この頃です。では今週もブログスタート。
最近がっかりした話が例の定額給付金の「オンラインと郵送どっちが早い??」的なニュース。申請者がオンラインに慣れていないばかりか申請内容を確認するのは「ヒト」でその「ヒト」が慣れていなかったりミスがあったりすると。しまいには「お願いだから郵送にしてください」みたいな自治体まで出てきたりして。
結局申請の道具が置き換わっただけで確認の仕組み自体はオンラインも郵送も変わらないので慣れてる紙の方が処理する方は確実で早いというお粗末な結果だったのかと認識しています。
これは日本人がいかに全体最適システムの構築に慣れていないかというのがの如実に表れていますよね(上から目線ぽくて嫌な感じ)。先週ここで書いたように「そもそも」という発想がないと。オンライン申請で申請にかかる時間と情報の伝達速度が上がったのにそれを処理するのがヒトだとすればそこで情報の大渋滞が起こるのは誰が見ても明らか。部分的なスピードが上がってもボトルネックである人手による「確認」を不要にするようなシステムにしておかなければシステム全体の生産性は上がらなかったのです。

部分最適の和≠全体最適というのはもう20年も前にザ・ゴールが流行った頃にみんな周知の事実では無かったのかとがっかり。このがっかり感が思い出させたのが前職でアメリカ駐在中だった頃の違和感というかなんで??感。今ならなんとなくわかる気がします。

目の前で働いているこの男より私は明らかに仕事ができる(=処理能力がある)。
月曜日の午前中は週末にあった出来事を延々と仲間としゃべり続け、
金曜日の午後はその週末の予定を延々と仲間としゃべり続け、
本社の会長が視察に来ると言っても「ワイフの誕生日だから」と会社を休み、
定時になればやりかけの仕事も放りだして「Good bye, Mickey」と帰宅し、
庭にプール付きの巨大トランポリンありのベッドルームがいくつもあるような家に住む
この男より毎日遅くまで働いてるのになんでオレは給料も低く家も体も小さいんだ??
結論から言うと日本人は(上から目線で嫌な感じ)目の前の作業を”効率的”にすること(例

えば100枚の伝票の処理に1時間かかっていたのを30分にする改善をした)に一生懸命汗をかくのは得意なのですが全体を”効果的”にする(伝票の発行を不要にするなど仕組みの改善して企業の最大価値である付加価値=儲けを最大化する)のが苦手なので企業全体としての評価が世界的に見て低いという結果になっているのですね。

※トヨタの1/30の生産台数のテスラは時価総額ではトヨタ超え
なので働き方改革で世の中が「時間」にだけこだわっているのがちょっと気になります。
製造業の方は誰でも知ってる「動き」と「働き」の違いです。
一生懸命汗をかいて”動いて”も結果付加価値が上がらなければそれはムダな”動き”で”働いた”ことにはなりません。とくに間接部門のいわゆるホワイトカラーは要注意です。
これも前職で某自動車メーカー系コンサルに言われてはっとしたのですが
「この結論の出ない会議はなんなんですか。この時間にも現場の人たちは1分に1台とか、何秒に1個ってモノを作っているんですよ。それより高い給料をもらっているあなたたちはこの時間に何を作ったんですか。こんなことをやってたら会社つぶれますよ。」と。

働き方改革は本来単純に時間短縮する「効率化」ではなく、成果に直結する「効果的」な働き方に変えることを指標とすべきだと思っています(特にホワイトカラー)。汗をかいていれば「がんばってるねー」と言われる時代ではありません。今より汗をかくことを求められるより結果を求められる方がほんとは厳しいですよね。当社はそれが「効果的」であることを常に意識しながら働き方改革を進めて行きます。

今週はまた固い話に逆戻り。早く梅雨が明けないかなと思います。
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