住宅の雨漏りは気づいたら早めのご相談がおススメです
2021.12.18

少し前に「ふるさと納税」やりますよと予告しましたが先週から今週にかけて返礼品が届いてきました。ほとんどが「発送は順次」みたいな感じで年内に届くかなーと思っていたので良かったです。家族にはサプライズのつもりで黙っていたので「なんだ?なんだ??」的なリアクションで受けは良かったです。

寄付先はまず自分の実家(旧北魚沼)の周辺を探したのですが目ぼしいモノが見つからず(行こうと思えば行ける距離なのでわざわざいいかなと思ってしまって)、結局全て家族の好きそうな食べ物にしました。※すみません、写真は録り忘れてありません。。

画像は今回選んだ宮城県名取市の返礼品。 webサイトから拝借しました。

北海道千歳市 海鮮丼の具60g×4個セット

宮城県名取市 牛福 厚切り牛タン塩味

滋賀県長浜市 湖北湯葉 大満足セット

今までなんだかめんどくさそうでやってませんでしたがいざやってみると(アプリは”さとふる”を使ってみました)、返礼品選びやそれを家族で味わいながら「へーこんな地方でこんな名産があるんだ」という話題が出来て楽しいもんです。

が、今気がかりなのが随分前に申し込んだマイナンバーカードがその後音沙汰無いのとそれを使ったワンストップ特例の申請手続き。ここを無事に乗り越えれば「ふるさと納税」恒例となりそうです。その辺はどうなったかまたここで報告します。

では今週もブログスタート

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先月から今月にかけて私は工場の遮熱塗装と鳩対策をやりながら住宅のメンテナンスも並行してやってました。

お家の方は当社で建てた物件では無いのですが息子さん夫婦が知り合いで高崎に住むお母さまのお宅が雨漏りがするので見に行ってくれという依頼でした。

 

行ってみると雨漏りがしたという箇所にはタオルが当てられていて、一旦は知り合いの大工さんに診てもらって怪しいところはコーキングしたというのですが果たしてそれが効果があるのかどうか。。とお母さまも心配そうでした。

そこでまずはコーキングの状態を点検した結果お家全体のコーキングがすでに弾力が無くなってヒビが入ったり、剥離したりしているので打ち直しと、サイディングの塗装もすでのチョーキングが起きていたので合わせて塗装をご提案しました。

塗装にもさまざまな種類があって、それぞれ機能や対候性などが異なり、それに伴い価格も異なるのですが今回はフッ素とシリコンの2通りをご提案して、あまり艶が出るのはお好みでないということでシリコン塗装を選ばれました。私自身はこういう場合は何がベストということではなくお客様の好みと予算の都合で良いと思っています。塗装面から雨漏りということはほとんどなく、サイディングの継ぎ目のコーキングをしっかりして、そのコーキングを塗装の塗膜で紫外線からしっかり保護してあげる方を重要視しています。

先ほどの大工さんのコーキングはおそらく後から塗装するということは想定せず手持ちの材料を使われたのでしょう、シリコン系でした。シリコン系のコーキングはその上には塗料が乗らないので一旦撤去して打ち直しをします(参考:シャープ化学工業のHPより「コーキングの種類をわかりやすく図解」)。私達が雨漏りで呼ばれると大概シリコン系で応急処置がされているのは「屋外用」と書かれているからやむを得ないと思っていますがその後塗装を予定している場合は気をつけてください。その場合は「変性」というのを選んでください。ホームセンターなどでよくわからない場合は店員さんに用途を説明して最適なものを選んでもらった方が賢明です。

 

塗装の前には洗浄をします。あまりにもコーキングや壁の傷みがひどいと高圧洗浄できませんが今回は先にコーキングを打ち直したので高圧洗浄ができました。エンジンの音が大きいですがプロの洗浄機を使って洗浄すると面白いように汚れが取れます。チョーキングがひどい場合は洗浄液に塗料の色がつくほどです。ついでなので土間や給湯器や灯油タンクなんかもおまけで洗浄しましたが玄関アプローチの恐らくヒビの入っていたレンガが割れて飛んでしまったので後で周囲を探してパズルのように組み合わせて修復もしました。

 

その後はマスキング→下塗り(プライマー)→中塗り→上塗りとなるのですが一番大変なのがマスキング。これは工場の遮熱塗装の時にも書きましたが塗装の場合は塗るまでの下地調整とマスキングに時間がかかります。今回も家一軒、サッシ周りや配管、配線、樋など全部マスキングするのに1日半かかりました。でもこれをしっかりやらないと最後にマスキングを剥がした時に「あれ?塗り残し?滲み??」となって手直しが起きて、結果見た目が美しく仕上がらないし他の場所を汚してしまうということになってしまいます。なので私は塗装の場合はマスキングを徹底的にチェックします。

 

マスキングが終わると色んなサイズの刷毛やローラーを使ってプライマーから始まって塗料を塗って行きます。こうなるとお施主様からは「あら早いのねー」という勢いで進みます。それはそうですよね、それまで何をやってるかわからないような作業で、「毎日来るけど全然塗装が始まらない」というのがお施主様の本音だと思いますので私たちは毎日お施主様に「今日はこんな作業をします」「今日はここまで進んで明日はこんな作業をします」「全体の工程の今はここまで来ていて順調です」と常にコミュニケーションを取ることで工事中不安になることが無いように努めています。

 

また足場を組むと普段見えなかった劣化が判明することがありますのでその場合は足場があるうちにメンテナンスをご提案します。今回は南側の日当たりの良い面にあったエアコンの配管カバーが紫外線で劣化して、保温材が露出どころか剥がれ落ちて銅パイプが見える状態になっていました。これでは冷暖房の効率が落ちるだけでなく、ゆくゆくはパイプに穴があいて冷媒漏れ、機器の故障につながる恐れがあるので現在主流となっているプラスチックカバーを取り付けて保温もやり直して納めました。お母さまには足場に上がっていただくことはできませんので写真で工事前と後をお見せして「あらやだー、良かったわぁ」と納得していただきました。

 

なんだかんだでおよそ2週間の工程、塗装が終わってマスキングが取れて、足場がバレると生まれ変わった外観が現れて「わー新築みたい」と喜ばれます。これが外壁塗装をやって一番嬉しい瞬間でもあります。職人さんも嬉しそう。大切なお家をしっかりとメンテナンスして長く住んでもらうのは私たちと作り手としてとてもありがたいことです。

私達は雨漏りがあったお家の場合には念のため必ずシロアリの点検も実施します。一度だけの雨漏りで急にシロアリと言うことは無いのですが気づかないうちに長期間雨漏りがあった場合はかなりの確率でシロアリが発生していますので。

 

今回は恐らく初めての雨漏りでお母さまが気づかれたのでしょう、床下で少し濡れた跡はありましたがすでに土台などは乾いていました。しかしお家を建ててから約20年、一度も防蟻はしていないということでしたので念のため防蟻工事もやらせていただきました。こちらのお宅は床下からの空気循環型のお家でしたので外周施工というやり方で外部からのシロアリの侵入を防ぐやり方です。これもちゃんとお家の構造や断熱、換気の方法を理解して適切な方法で施工できる業者を選ぶ必要がありますのでいきなり飛び込みで営業に来られる業者さんもいると思いますが気をつけてください。

 

また今回はやっぱりいいかなーとおっしゃっていた玄関ドアも追加で塗装のご注文をいただきました。これもリフォームあるあるですが一部分だけやらないとそこが目立って気になるんですよね。今回は木製のすごく素敵なドアなので木目をつぶさずに塗り替えというより復元を目指してステイン系の染み込む塗料で塗れ艶で色調整をしました。紙に水をこぼすと濡れたところは色が変わりますよね?あの理屈です。濡れると地の色が濃く見えるのであえて色を調合せずにほぼほぼクリアで木の表面の保護性能を回復させます。

実は玄関ドアは紫外線や雨がかりで傷みやすい部分になります。特にドアの下側1/3くらいが色褪せたり、木製ドアの場合はささくれ立っていたりするお家を見かけますがささくれまで来てしまうと塗装ではカバー出来なくなりますので外壁より短い周期でのメンテナンスをおススメします。

またこれも玄関ドアあるあるなのですが塗装で伺うと必ずと言っていいほどクローザーやヒンジから”ギュウ”とか”キュウ”とか音鳴りがしています。なので私は塗装で伺う際には各種グリススプレー(荷重の掛かり具合や場所に応じて使い分け)を用意して行くことにしています。ほんのひと吹きのためにいちいち買うのはお施主様にしてみれば面倒だし残ったスプレーの処理にも困りますもんね。

 

そしてここでもあるあるなのがハンドルが固いとか鍵の開け閉めが固いので「○○C○C-55○を使ってみたんですねどねぇ」というお話。あの商品、浸透性が素晴らしいので錆びついたネジを外すとかには確かに良いのですがせっかくのもともとのグリスを流したり、かえってゴミがついて固まったり、見えない場所に使われている樹脂を傷めてしまうことにもなりますのでご注意を。鍵穴にもおススメしません。○○C○C-55○はあくまでも一時的な対策で長期にわたる潤滑には適切なグリス給油が必要です。各機器の取説などがあれば書かれていると思いますので気になる方はwebなどで確認してから注油、給油をしてください。塗装とは話がずれましたがこれから年末の大掃除のついでにという方も多いと思いますので書かせていただきました。

 

などなど、これら小さいメンテも含めて無事塗装が終了して、シロアリ点検も防蟻も無事終えて、今週お引渡しとなりました。

という訳で今週はお家のかかりつけ医的なリフォームもやっていますが「あれ?」と思ったらすに相談していただく早期発見・早期治療が結果として費用も少なくお家が快適に永く住めることになりますよというお話でした。

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