知っておきたい北側斜線制限について
2022.02.19

先週は当社が前橋市川曲町で建てさせていただいた戸建賃貸住宅「カスモ」の見学会にたくさんの方々にお越しいただきました。

当社は注文住宅をメインで手掛ける会社ではありますが「買わない」という選択肢も広くニーズがあることを実感しました。

特に今回の物件で好評というか反響が大きかったのが37坪のお土地に24.5坪の2階建てを建ててさらに駐車場3台を確保したレイアウト。

群馬では駐車場は最低2台分、できれば3台というのが戸建では必須なので駐車場3台を確保したことで入居者が入りやすかったり、売却時には高く売れたりと資産価値を上げるメリットがあります。

 

 

ところでこのカスモ写真を見ると「あれ?何か今までと違ってる??」と感じた方もおられるかもしれませんがその理由はこのあとの本編でお話させていただきます。では今週もブログスタート。

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上のカスモの写真、いつもと何か違うなーというのが実は正面から見た時の顔の輪郭にあたる袖壁が通常より短いのです。

なぜかというと前述の通りに比較的狭い土地で駐車場を確保するためにかなりギリギリに建物をレイアウトしているのでカスモの袖壁の一部が「北側斜線制限」にかかったため特別仕様として袖壁を短くしました。

 

その「北側斜線制限」とは次のような決まりです

  • 北側の隣人の日当たりを考慮し、南からの日照の確保のために建築物の高さを規制したルールのこと。
  • 北側隣地境界線上に一定の高さをとり、そこから一定の勾配で記された線(=北側斜線)の範囲内で建築物を建てる。
  • 真北方向に対して算定する。
  • 良好な住居の環境を保護するためのルールなので、第1種・第2種低層住居専用地域及び第1種・第2種中高層住居専用地域に、北側斜線制限が適用される。 (出典:メガソフトホームぺージより)

 

詳しくは上のCADソフトメーカー様のホームページが一般の方にもわかりやすく図解で説明しているのでそちらに譲りますが自分が家を建てる(建てたい)土地に家を配置する時はその土地の中だけの位置関係ではなく、周辺の道路や建物、東西南北によっても建築物に関わる制限が変わってくるので注意が必要ということです。

こちらは通常版カスモの袖壁。 上の写真と比べると長く前に出ていますよね。

なのでこれからお家を建てるための土地を購入される予定の方は契約前に事前に工務店やハウスメーカーにご相談されることをおススメします。ここで夢のマイホームを3階建てで。。。と考えて買った土地が実は3階建ては建てられなかった、とか袖壁を大きく斜めに張り出して外からの目線からプライバシーを守りたいと思っていたのに。。。など事前に知っていれば避けられた問題をプロに相談することで未然に防ぐことが出来るのです。

 

もっと言えばいいなと思った土地が出てきて、工務店やハウスメーカーに相談して、色々な条件を調べているうちに他の人に買われてしまったということもあり得る訳で、そういう意味ではご希望のプランが制限なく建つお土地をご希望の工務店やハウスメーカーと一緒に探すというのが理想です。また良い土地をすぐに買うためには事前に資金計画をしっかりと作って金融機関での事前審査も終えておくことが重要です。これも工務店やハウスメーカーに相談すれば全て段取りをしてくれますのでぜひ一人で悩む前にプロに相談してみてください。

 

早い段階から相談しておくことでご予算と土地の立地、利便性、お家の仕様のバランスのとれた理想のお家づくりが可能になります。

今週は理想のお家づくりには実は様々な法規制が絡むのでまずはプロにご相談くださいというお話でした。

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