何も起きないことは良いことなのか
2022.09.24

先日会社の駐車場について、エンジンを切る時にふとメーターを見ると「いやー朝晩は涼しくなったなー。。。!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7777”8”キロ!?トリプル7を超える5桁オール7を見逃してしまったー😢

今までラッキー7で何かあったかというと何もないのですが次の6桁目の7は無いなと思うとちょっぴり残念な気分に。

でも4×7の瞬間を見られたのでトリプル7以上ということで価値あり??1の位ピッタリは運転もあるので写真に収めるのは難しいですね。

今週はそんなたわいもない話からブログスタート

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2週間ほど前にここでアルコール検知器導入の話を書きました。あれからクルマで出かける時、戻った時には検知器を使って呼気の測定をするのですが当然のことながら毎回アルコール値はゼロ。

取説には食べ物や飲み物によっては摂取直後の測定でアルコールが検出される場合があると書かれているのですが小数点以下もずっとゼロ。

いいことなのですが長いこと製造業に関わってきた私としてはシステム不良(検出能力不足)が心配になり始めます。

「これ、ちゃんと測っているのか?」と。

なので事務所入口にあるアルコール噴霧器をかけてテストしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッチリ赤表示に結構なアラームがビービー鳴りました。良かったです。正常に運用すればシステムは有効に機能しているようです。

また経年により検出能力が低下していないか、定期的にテストをしようと思っています。

 

これは一例として、私は「何も起きない」という状態をとても不安に感じる性分(職業病?)なのでいつも設計されたマネジメントシステムが有効か、正常に運用されているかが気になります。

これはまさにISOでいう内部監査と一緒ですね。

ちなみに今週はちょうど内部監査を実施しました。

あちこちでISOの形骸化や弊害が叫ばれていますが私は当社にとっては全スタッフを巻き込んで定期的にPDCAを回す上で有意義なシステムだと感じています。

 

何も不具合の報告が無い「便りが無い」のは「元気な知らせ」か「誰も何も管理していない」「関心がない」「決められた通り実行していない」かのどちらかだからです。

ではもう一歩今のレベルより改善を進めるにはどうしたら良いか。

良いと思う方向に何かを変えてみるんですね。

変えて様子を見ます、そして誰からも、どこからも文句(苦情でも相談でも)が出なかったらそれは「変えた」ことにはなりません。

人は変化を嫌うので、自分の地位(業務)が安泰なうちは決して文句は言いませんので、変えたと思った施策が実際は何も変わっていなかったことを意味します。

様々な軋轢(自分事と思う「関心」)が起きてこそ本当の変化です。

 

そういった意味で私はトヨタ式は理にかなっているなと思います。

100人がいる生産ラインで1つの作業ステーションで不良品が出たら(正式には不良品を作ってしまったら)ラインが止まるようにしています。

99人は手が遊んでしまいます。

ラインの組長は飛んで行って原因究明してラインを復旧し「5回のなぜ」で真の原因を突き止めて報告書を書きます。

あえてこういう状況を作り出すことで問題を顕在化させて、それをカイゼンして行くわけです。

 

これをその場しのぎの理屈で「いちいちラインを止めたら大損失だ、現場に飛んで行くのも面倒だ、だから不良品を作ってもラインが止まらないように全ての工程に在庫を持たせればいいじゃないか!」「そうだ!そうだ!」となると

→製造品質はいつまでも良くならず、在庫過多でキャッシュフローも悪化となるわけです。

 

またヒトはあまのじゃくなので他人に押し付けられたカイゼン案などまともに実行しません(私だけ?)。

困った当人が知恵を絞って考えたカイゼン案だからこそきちんと実施して、その後も面倒を見る、というカイゼンのサイクルを人の本質に訴えかける方法です。

そうすると現場と離れた空調の効いた部屋でスーツを着た人たちが考えたアイデアとは違って、現場の至る所から本当に使える知恵がたくさん出てくる訳です。

 

当社もトヨタと規模では比較になりませんがこのように現場から知恵が出てくる、どんどんカイゼン提案が出てくる会社になりたいなと常々思っています。

そのためにもう一つ重要なのは「どうせ言ってもムダだから」と思われないことです。

せっかく勇気を出して提案したことが聞き流されたのではモチベーションダダ下がりになるのは当然です。

 

なので私は少しずるい考え方かもしれませんが提案があった場合にはすぐに実行します。

すぐに実行することですぐに成果が検証できて、思いもよらぬ波及効果が出ることもあれば想定以下の効果の場合もあるでしょう。

例え思い通りに成果が出なかったとしても、すぐに実行したことなのですぐに元に戻すことも可能なのでリスクは少ないです。

”巧遅は拙速に如かず”の考え方ですね。

 

私は自分が思いつかないようなアイデアやシステムでワクワクしながら仕事をしたいと思っているので自分が理解できないことにこそ価値があると思い、提案はあえて検証はほどほどにすぐに実行します。

もちろん、提案者を2階に上げてハシゴを外すようなこともしません。

こうして滑った転んだしながらみんなが同じ方向を向いて人も会社も成長して行けたらいいなと思っています。

 

今週は久々に固い話になりましたがこれも内部監査であらためて思い起された想いを書き出してみました。

ちなみに内部監査で不適合ゼロは「ウソだらけ」か「完璧」か「監査がザル」のいずれかです。

監査で「完璧」なのに会社の業績が芳しくない場合は「マネジメントシステムの設計不良」です。

当社もがんばります。

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