「吹き抜けのあるお家が欲しい」とお考えの方へ
2022.11.12

今年も11月に入り、恒例のカレンダー更新の時期になりました。

工務店の仕事というと商談や工事期間が長いのと、大安や友引も契約や地鎮祭に関係するので3ヶ月一覧の六曜入りを継続して使っています。

コロナ禍になってからは店舗に行かずamazonでポチっていたのですが、今年はオーダーしたらなぜか販売元からキャンセル通知が入り、他を探してオーダーするのも面倒なので3年ぶり??に会社帰りに紀伊国屋書店に寄って購入して来ました。

来年のカレンダーを買うと一気に季節が進み年の瀬がせまる感が出てきます。

世の中は第8波がじわりじわりと広がりを見せて年末年始はまた世間はどうなるのかわかりませんがこれまで通り感染対策に気をつけながら残る2022年を駆け抜けたいと思います。

では今週もブログスタート

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先日の皆既月食、皆さんはご覧になりましたか?

私はちょうど家に帰った頃に月が欠け始めたので、メシの最中に完全に真っ暗になり、その後赤みがかった月が徐々に表れるという天体ショーを自宅で見ることが出来ました。

これは記念に写真に収めなければとスマホで撮ったのですがなぜか月の欠けている側が逆??

どうも肉眼で見えるように取れないのでおかしいなーと思っていたら巷では#月写真下手くそ選手権なるものがSNS上で開催され、みんながおかしな写真を自慢し合って楽しんでいたようです↓

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2211/09/news168.html

 

上の写真のように我が家はちょうど吹き抜けの東の窓から月が見えます。

今回の天体ショーはメシの途中で箸を持ったまま家族みんな窓が見える階段に座っておおーっ!すげー!すげー!箸持って走るなー!と言いながらそれぞれスマホで撮って「なんだこれー」とみんなでゲラゲラ笑って楽しみました。

ちなみにこの窓から見える月は皆既月食の時だけでなく、たびたび家族の会話を作りだします。

「すっげーまん丸の満月」とか

「スーパームーンだってよ。でっか!」とか

「ほらほら今日はやけにオレンジー」とか

それを受けて

「いや満月というのはビッグフィッシュが釣れるチャンスで。。。」とか

「スーパームーンてなんだよ」とか

「夕焼けがオレンジに見えるのは空気中の湿度の影響だけど月は。。。」とか

たわいもない会話や豆知識調べが始まったりします。

 

たまには遠くでカミナリだと思ったら花火だった。どこかねーとか。

 

お客様とお家づくりの話をしていると

「吹き抜けって”やっぱり”寒いんですかぁ?」とか

「2階の音もよく聞こえちゃうんですよね?」とか

「空調効率あまりよくないんでしょねぇ?」とか

「吹き抜けの天井や壁って掃除しずらいんじゃないですか?」とか

聞かれることがありますがシェルターのような頑丈で分厚い壁に囲まれて窓がほとんどない普通の天井高の家と比べたら上の4つの質問の答えは全部「そうですね」となります。

 

が、逆に「こんな楽しいこともあるんですよ」もある訳で

「天井高いとやっぱり解放感があって好き!」とか

さっきのように「月がきれいに見えます」とか

「冬は陽射しがたっぷり入って気持ちいいですよ」とか

「昨日はお姉ちゃんが夜中にトイレに起きてたけど具合はどう?」とか。

外の様子がわかったり、家族の息づかいが感じられたりをメリットと考えるかデメリットと捉えるかはお客様の価値観しだい。

我が家では子供達が小さい頃に悪さして怒られると自分の部屋に引きこもり、最終的には腹が減ったのか「ごめんなさい」の手紙がヒモでつーっと下に降りてきて勘弁してやったなんて思いでもあります。

 

私は自分の家を建てる時にそこまで深くは考えませんでしたが吹き抜けの2階から下を見下ろす景色がなんとなくいいなーと思って吹き抜けを作りました。

そこで子供達が育ち20年以上住んでみて、今さらですが吹き抜けあって良かったなって思います。

つまり吹き抜けなんて作らなきゃ良かったと思ったことは一度も無いということです。

冒頭に書いた月の話も住んでみたらたまたまその窓から月が良く見えるという思わぬ特典が見つかったのです。

 

今はインターネットで情報が溢れすぎていて、なんでも「○○のメリット/デメリット」「今○○ならこれだ」みたいな記事に家づくりも影響を受けがちですがもっと自分自身の価値観を重視して、自身を持って決断して良いのではないかと思います。

お家づくりは高い買い物なので絶対に失敗したくない、だからあれこれ調べる、という気持ちはわからなくもないですが世の中に出ている情報はある特定の条件下での話だったり、ステルスマーケティングのバイアスがかかっていたりすることもあります。

マスコミ(あるいはハウスメーカーの宣伝文句)に踊らされて、性能(数値)が良い方が快適なのは当然ですが性能を追求するがあまり外の天気も何が起きているかもわからない、家族が家のどこで何をしているかもわからない間取で住んで楽しいのかいな??と思う今日この頃です。

 

マイホームの成功も失敗も決めるのはそこに住むお施主様自身なのでもっと「楽しさ優先」でいいのではないでしょうか。

今週は吹き抜けの窓から見た皆既月食で我が家は結構盛り上がったので吹き抜け欲しい派はぜひ初志貫徹で、周囲の雑音にめげることなく吹き抜け作ってくださいというお話でした。

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