日銀の政策変更、気になる住宅ローン金利への影響は??
2022.12.24

今日は高崎も朝から晴れたかと思えば急に真っ暗になって雪が降ったりととても寒い朝となっています。

今日はクリスマスイヴの土曜日ということもあってお出かけの方も多いと思いますがくれぐれも安全運転にご注意ください。

雪のイヴはロマンチックではありますが特に夜は道路が凍結の可能性もあるのでスリップ事故に気をつけましょう。

もちろん当社の車両は全てスタッドレス交換済みです✌ が、油断することなく安全第一で運行してまいります。

※ブログを書き終えた頃には雪もすっかり上がって青空。

 

私の実家がある新潟の長岡市も連日ニュースで大雪大渋滞の様子が流れていますが渋滞に加えて停電や雪下ろしなど、特にお年寄りの多い地域は心配です。そに住まわれている皆さん、復旧作業に当たられている皆さんの無事をお祈りしています。

そして早くこの寒波が落ち着いて、年末はみんなが穏やかに過ごせたらと願っています。

では今週もブログスタート。

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お家づくりを検討されている皆さんにとって、今週一番のサプライズは日銀による金融政策変更のニュースだったのではないでしょうか。

物価高、円安に加えて何もこの時期に利上げの発表まで。。。と思われた方も大勢いらっしゃったと思います。

 

私も住宅ローンについて「変動はやばいかね!?」「これからは固定??」とお客様に聞かれますがここままず一旦落ち着いて、今回の日銀の発表と今後の見通しについて、金融政策については素人レベルですが勉強の意味も含めて考察してみます。

以下私がいちばん分かり易かったモゲチェックさんの記事を引用しながら読み解く形で見てみましょう。

https://mogecheck.jp/articles/show/5P3zRGxV2oLBqOAWoaMZ

 

【政策変更の概要と背景】

日銀は2016年より、「短期金利を -0.1%で固定し、長期金利を±0.25%の変動幅でコントロールする」という政策を取ってきました。

今回の政策決定で、この長期金利の変動幅を「±0.50%」へと拡大することとなりました。「±(プラスマイナス)」と上下に幅がとられていますが、現在は世界的な金利上昇局面であり、プラスの0.50%付近への急上昇が見込まれます。これは事実上の「利上げ」(金融環境の引き締め)となります。

今回の日銀発表内容を絵にしてもらうとわかりやすいですね。(*´Д`)

今回の政策変更の背景にあるのはインフレ進行です。コロナ禍からの急速な経済正常化や原油などのエネルギー価格の上昇によって、2022年は世界的に急速なインフレに見舞われました。そしてインフレの沈静化に向け、欧米諸国の中央銀行は金融環境を引き締める「利上げ」を相次いで実施してきました。

 

日本だけは利上げをせずに世界から取り残されていたおかげで円安→外国人からみたら買物天国みたいな報道を最近よく見ます。

日本の金利が一定の場合、海外金利が上昇すると円安が進行します。この円安が電力料金や生鮮食品・日用品など幅広い品目での値上げに拍車をかけています。

では先にインフレが進んで利上げによりインフレ抑制を実施しているアメリカとの比較を見てみましょう(ー_ー)!!

このグラフを見ると怖いですね。日本のインフレはどこまで進むのでしょうか。。。((+_+))

 

従来より日銀の黒田総裁は、今回のような長期金利の許容幅の拡大は「事実上の利上げであり日本経済にとって好ましくない」と牽制してきましたが、足元のインフレ率は日銀が目標とする2%を上回る3%台にまで上昇しており、事実上の利上げに踏み切ることで物価上昇にブレーキをかける狙いがあるかもしれません。(なお黒田総裁は会見で、「金利市場の歪みを正すことが目的の政策変更だ」と強調していました)

理屈で言えばもうインフレ目標を達成どころか急速なインフレで目標オーバー、慌てて抑制政策に走ったということでしょうか。

【 気になる住宅ローンへの影響は? 】

こうした政策変更を受けて、住宅ローンにはどのような影響があるのでしょうか?

市場では、「変動金利は変わらず、固定金利は若干上がるが限定的」と予想されています。

なぜなら、変動金利のベースとなる短期金利はマイナス金利が維持され、固定金利のベースとなる長期金利のみの変更だからです。

なるほど変動金利と固定金利ではベースとなる金利が違うのですね、ここは落ち着いて理解しておく必要がありそうです(。-`ω-)

まず変動金利についてですが、基本的に変動金利は短期プライムレート(短プラ)と呼ばれる指標に連動しています。短プラは短期の金利指標ですので日銀のマイナス金利政策の影響を受けますが、こちらは今回変更されていません。もっと言うと、日銀がマイナス金利を始めた2016年のずっと前である2009年頃から一定となっています。言い換えると、「マイナス金利を始めても下げなかった短プラを引き上げる理由を、銀行は説明できない」のが現在の状況です。加えて、現在は変動金利が銀行間の住宅ローン顧客獲得競争の主戦場となっています。こうしたことから、現在の低金利が安定して続く可能性が高い、と考えます。

おー、ここまで読むと変動金利を選択されていた方はホッと胸をなでおろしているのではないでしょうか。

となると長期固定が気になりますね。

一方の固定金利はどうでしょうか。

固定金利は一般的に10〜19年程度の期間の金利を参照して、各銀行が決定しています。

(正確には固定金利はスワップレートと呼ばれる金利を参照しますが、わかりやすく国債利回りにしています)

政策変更がなされる前日(12/19)の日本国債利回りを金利年限(期間)を横軸にしてグラフ化したものが以下です。

長期金利(10年)自体は日銀の政策によって0.25%付近に留まっていますが、15年など超長期の金利は1%近い水準となっています。しかし7年金利と15年金利の間をとって線形補間すると、0.5%程度となります。これは、「長期金利は日銀が抑えていたため実際には上がっていなかったものの、実態としてはすでに0.5%付近の状態になっている」と読み解くことができます。

こうした状況を踏まえると、実は各銀行の固定金利は、すでに「長期金利が0.5%」になった状態を織り込んで決定されている可能性があります。

そのため、固定金利は長期金利の誘導目標変更に沿って上昇するものの、上がり幅は限定的」と予想します。

※参照元

日本銀行:「2022年12月20日 当面の金融政策運営について」

https://www.boj.or.jp/announcements/release_2022/k221220a.pdf

良かったですねー、固定金利も今とはさほど変わらず行けるようです(*´Д`)

転職間もない方や自営の方でフラット一択という方には朗報です。

【 貯蓄&運用で資金を確保 】

住宅ローンを比較した結果返済額が安くなったからといって、浮いたお金を浪費していいというわけではありません。浮いたお金をしっかりと貯蓄&資産運用し、蓄財することも大切です。

 しっかりと蓄財することができれば、もし将来的に変動金利や固定金利が大幅上昇することがあっても

・繰り上げ返済の資金に回す

・住宅ローンの返済が苦しければ、生活資金に回す

・最悪、住宅を手放すこともできる(引っ越し資金や、売却時に手出し金が発生しても穴埋めできる)

といった選択肢を持つことができます。

住宅ローンを比較検討して低金利のローンを使うことができたら、ぜひ浮いた資金をの貯蓄&運用を心がけてください。

確かにその通り、お家の場合にはマンションと違って修繕費が強制的に積み立てられる訳ではないのでしっかりとリフォーム費用を積み立てておくことも重要です(ー_ー)!!

資産運用という点ではNiSA恒久化などもぜひ活用したいですよね(と言いつつ私も勉強中)。

今日のお話はあくまでも今日時点での識者の見解をもとに私見を加筆しただけですので今後も市況の動向を注視する必要があります。

お家を建てる際には融資先のご相談からご一緒に検討させていただきますのでぜひ当社にお気軽にお声がけください。

お客様それぞれのご事情、条件に合わせてベストなご提案をさせていただきます。

今週はなんとなくわかったようなわからないような利上げの話を少し深堀して、自分なりの理解を深めて今後に備えましょうというお話でした。

PS. これが年内最後の投稿となります。本年も雑多なお話にお付き合いいただきありがとうございました。

  おかげさまで今年も毎週土曜日投稿の皆勤賞を達成。

  来年もこのペースを守ってその時々の徒然なるままに書き綴って行こうと思っています。

  では皆さま良いクリスマスイヴを♪

  そして良い年越しを♪♪

  当社は12月28日(水)から1月4日(水)まで年末年始の休業とさせていただきます。

  また年明けに皆さまとここでお会いできますこと楽しみにしております。

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