今日からGWのお休みで9連休という方もいらっしゃるかと思います。
当社高崎インターに近いので今朝会社に来るときに高速入口の表示で早くも10キロを超える渋滞表示が出ていました。
わかっていても渋滞突入。。。ドライバーの方はくれぐれも安全運転でお出かけください。
写真はシリーズで報告していますシクラメンの現在の様子です。
順調に花数も減って、だいぶ見た目は寂しくなってきましたがここまでは教科書通り、今年こそ夏越し上手く行くように願っています。
では今週もブログスタート。
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これからお家を建てようという方は土地を探すときに都市計画で「市街化区域」を選ばれることが多いと思います。
群馬の場合には広い土地に大きなお家を建てたいという方がいらっしゃいますので混みあった感じのする「市街化区域」ではなく「市街化調整区域」という場合もあります。
ですが今日は「市街化区域」でも「調整区域」でもない「非線引き区域」についてお話したいと思います。
まず、日本の国土は都市計画法によって都市計画区域と都市計画区域外に分けることができます。
都市計画区域とは都市計画法によって都市施設計画や土地利用の規制対象となっている区域です。
自然的条件や社会的条件、人口の増加、産業の育成などを考慮し、総合的に整備したり、開発や保全をしたりする必要があると地方自治体によって判断された区域を都市計画区域に、都市計画を考慮しないエリアを都市計画区域外として分けられています。
都市計画法の目的は「都市の健全な発展と秩序ある整備」そして、「国土の均衡な発展と公共の福祉の増進」で、施工後は何度も改正が行われています。
都市計画区域では計画的な市街化を図るため、必要に応じて区域内を市街化区域と市街化調整区域に分けており、これを線引き(区域区分)と呼びます。
都市計画区域内は、「市街化区域」と「市街化調整区域」、さらに「非線引き区域」という3つの区域に分けられます。
(ようやく「非線引き」という言葉が出てきました)
市街化区域は優先的かつ計画的に市街化を促進する区域で、すでに市街地が形成されている場合や、おおむね10年以内に市街地を図るべきとされている区域です。
また都市計画区域のなかで市街化区域を設定している場合には、用途地域を必ず設定しなければなりません。用途地域は大きく「住居系」「商業系」「工業系」の3つに分かれ、利便性と発展のためそれぞれの地域でさらに細かく分かれています。この用途地域ではそれぞれ建ぺい率や容積率の制限範囲が異なります。
建築物に制限をかけることで、どのような建築物が建てられるのか想像することができ、住宅街に商業施設が出来て騒音トラブルに発展、といった事態を未然に防ぐことが出来るのです。
市街化区域とは逆に、市街化することを抑制するべきだと判断されている区域を市街化調整区域と呼び、この区域では原則として用途地域を定めません。
またこの区域では原則的に下水道や道路の整備を含む開発行為が行われません。
建築物についても同様で、農林漁業を営む人の住宅などの例外を除き、建物を建てることは出来ません。
農地や山林が多いエリアとなっており、潤いと憩いのある生活環境を守るため、自然環境を保全することが目的となっています。
非線引き区域とは都市計画区域のなかで市街化区域でも市街化調整区域でもない区域のことを指します。
非線引き区域という名称は法律上の用語ではなく、法律上の名称は「区域区分が定められていない都市計画区域」で、2000年に行われた都市計画法改正以前は「未線引き区域」と呼ばれていました。
都市計画区域内では、市街化を促進する市街化区域とそれを抑制する市街化調整区域に分けられます。こういった区域区分は主に大都市や中都市で適用されます。
特に政令指定都市では、市街化区域と市街化調整区域を必ず設定しなければなりません。しかし、大都市や中都市ではない地方の場合、市街化区域を設定していないという地域もあります。なぜなら、地方の小都市は地域内で自然環境と住環境が混在していることが多いので、明確な線引きをすることが困難だからです。
そのため市街化区域とも市街化調整区域とも判断し難い区域がでてきます。そうした区域はあえて区域区分せずに保留のままとします。この区域が非線引き区域となります。
非線引き区域は土地利用に関する規制が緩やかなのが特徴です。用途地域についても、定められている場合もあれば、定められていない場合もあります。
非線引き区域のなかで用途地域が定められていない地域は、「非線引き白地地域」と呼ばれます。
ちょうど最近お客様のご要望で渋川や吉岡で土地を探した時に「非線引き」が多かったのでこのお話をしようと思い立ちました。
前段で長くなりましたのでこの続きはまた来週にします。
それでは皆様良いGWを!ご安全に!