当社はお客様に安心していただける品質と環境に配慮した企業活動の、それぞれの客観的な目安となる国際標準規格ISO9001/14001の認証を取得しています。
よく製造業の工場などに「ISO9001/14001認証取得事業所」と書かれているので目にすることはあるかもしれませんが一般の皆さんにはISOというのは馴染みが薄いと思いますので簡単にご紹介します。
ISO9001とは
ISO9001とは、会社や組織が提供する“商品やサービス”の品質向上を目的とした品質マネジメントシステム規格です。
ISO9001の最終目標は「顧客満足の達成」であり、継続的に製造及びサービス提供プロセスを改善する仕組みを運用することで、より良い商品やサービスをお客さまに提供し続けることができるのです。また、品質だけではなく、価格や納期といった顧客要求事項 を満たすことも求められています。
ISO9001では、QCDのバランスが求められており、品質だけに特化していてはいけないのです。Q(quality)C(cost)D(delivery)、つまり品質・価格・納期のバランスを重視して顧客対応を行いましょうということです。どれだけ高品質なものを安く購入できたとしても、納期が10年先では事業が成り立ちません。反対に即日手に入ったとしても、品質が低すぎて使い物にならなければ意味ありません。このようにQCDのバランスが顧客満足の向上に繋がると考えられています。
出典:https://activation-service.jp/iso/column/1692
ISO14001とは
製品の製造やサービスの提供など、自社の活動による環境への負荷を最小限にするように定めた仕様書です。ISO14001を取得した組織や企業は、地球環境へ配慮した組織/企業活動を行っていると国際的に認められることになります。
一般住宅だけを扱う工務店でこのISO認証を取得している会社は珍しいかもしれません。
当社は一般住宅だけでなく、企業様の工場営繕や事務所建築などBtoBの事業も行っていますので、ISO認証を取得していることが企業様とお取引をさせていただく際の名刺代わり、あるいは取引条件として持っていて当然の運転免許証のような位置づけになります。
昨今はこのISOもその形骸化による功罪(マニュアルを作って認証を取得するだけ、やたら細かい文書管理やエビデンスで返って仕事がやりづらいなど)が取り沙汰されることもありますが当社の場合は実務に合わせて、身の丈にあったシステムを構築しているのでストレスなく、定期的に自分達の仕事のやり方、お客様の評価、第3者審査機関の評価を得ることで継続的な改善につなげています。
審査において特にここ数年の変化というと「紙」から「クラウド」に文書管理が移行して、自社資料に関しては一切印刷物を用意しなくなりました。
ひと昔前のISO審査というと各審査対象部門が山のように分厚いファイルを椅子の後ろに並べて、審査員の質問にいかに短時間で該当文書(今で言うエビデンス)が出せるかが勝負で、口頭で答える人と、書類を差し出す人がそれぞれ任命されるなんてことも大きな会社ではありましたが当社の場合はここで何度も書いている通り、営業から受注、施工、アフターまで全てクラウドによる管理システムを導入していますので事務所での審査の際はモニターにそれらを映して審査を行います(ちょっと自慢できるかも)。
また当社は審査には全員参加ですので、当日の昼食はお弁当支給でこれがISO審査のお楽しみにもなっています。
私は昨年は登利平の豚メニューを発見して初めて食べてみました。
それはそれで美味しかったのですが今年はまた新たにソースカツにトライ
※会社で注文するならとついつい普段食べないメニューを頼む私(*´Д`) 、普段はもちろん”鳥めしの竹”です
これも美味しかったのですが予想以上にボリューミーで、同じソースカツを食べた審査員の先生と
「午後はきついですね。。。」と言いながら管理責任者としてしっかりと審査を受けました( *´艸`)
またISOの要求事項として、実際には認証機関による審査の前に内部監査と言って社内で内部監査員の資格を持ったスタッフが自らマネジメントシステムの審査を行うのですが、そこでは人がやることなので運用において多少の漏れ、ヌケが発見されたりもします。
しかしそれを自ら発見し、是正、改善することが重要なのです。
マニュアルを作って認証を取ることははっきり言って簡単ですが大事なのは「知行合一」
決めたことを実際にやってみて、良ければ継続、思ったような効果が無ければ変えて行く本当に使えるマネジメントシステムを構築するのが目的ですから。
良く言われる通り「知っている」ことと「できる」ことは別モノですからね。
また一度出来たこともそれがずっと継続できているかというとそれも別モノ。
継続出来ないのはマネジメントシステムに問題があるのか運用「教育(しらないことを教える)」「訓練(知識を実践できるようにする)」「しつけ(できたことを継続させる)」の問題なのか。
だから一度〇マルをもらっても定期的な監査、審査が必要なのです。
今週はちょっと固い話になりましたが今回も無事に不適合は無く、改善の機会として助言をいくつかいただいて無事に審査終了しました。
皆さんも街中で「ISO認証取得」のカンバンを見たら、中ではこんなことが行われているんだ、と興味を持って見てください。
当社工事カンバンにも入っています。