今回の能登半島地震でも大きな火災がありました。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
自然災害による被害という怒りのやり場のない、やるせない気持ちや跡形も無くなってしまった自宅跡地を見ると呆然としてしまう気持ちは、私も実家が2004年の中越地震で全壊した経験がありますので思い出します。
そこから生活を再建するためにはどうしてもお金が必要になりますがその時に保険による補償があれば大きな手助けになります。
私の実家の場合はほんとに偶然ですが地震が発生する半年ぐらい前に、田舎なのでJAの知り合いの人に地震保険を勧められて、付き合いで入っていたおかげで自宅をリフォームしてまた住むことができました。
中越地震の場合には火災による被害は大きく報道されることはありませんでしたが今回の能登半島地震では輪島市を中心に甚大な被害となりました。
この被害が保険で補償されるかというとYes & Noという微妙な答えになります。
皆さんの中には火災なんだから火災保険で補償されるでしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが応えはNoです。
主な理由は以下のようです(出典:保険レスキュー https://nao-lawoffice.jp/hoken/columns/application/fire-application/439/)
地震等によって生じた火災に伴う損害については、次の理由により通常の保険としての仕組みが成り立ちにくいため、火災保険では引受けていません。
その理由は以下の3つです。
※大数の法則とは、個々では偶然と思われる事象でも、その事象を独立に繰り返していくと、ある一定の確率に近づくことをいいます。保険では、各個人にとっては偶発的な事故であっても、ある一定規模の集団でみた場合、その発生率を全体として予測ができるということになります。
では地震による火災に備えるにはどうしたら良いかというと「地震保険」ということになります。
(出典:保険レスキュー https://nao-lawoffice.jp/hoken/columns/application/fire-application/439/)
地震による火災、損壊・埋没、津波・洪水などの地震に起因する損害は、地震保険に加入することで補償の対象となります。
地震保険は、1966年に施行された地震保険に関する法律(地震保険法)に基づき、政府と民間の保険会社が共同運営する保険です。
このため、どこの損害保険会社で加入しても保険料は一律となります。
火災保険に地震保険をセットしている割合を示す付帯率は、2010年は48.1%でしたが、2011年の東日本大震災が発生した年には大きく上昇し、その後も毎年上昇を続けており、2019年では66.7%となっています。
地震保険の補償対象となるのは、以下の損害です。
地震や噴火、これらを原因とした津波によって発生した火災や損壊、埋没、流出での建物や家財の損害
地震保険の補償は、損害の程度によって「全損」「大半損」「小半損」「一部損」と分けられ、全損なら保険金額の100%、大半損なら60%、小半損なら30%、一部損なら5%が支払われます。
地震保険は、基本的に火災保険に付帯する形で加入する保険です。
火災保険への加入時に、補償対象が「建物」か「家財」か、あるいは両方かを選択する必要がありますが、その補償は地震保険にも引き継がれます。
つまり、「建物」だけを火災保険の補償対象にしている場合は、地震保険でも建物しか補償対象にならないということです。
ここは要注意ですね。
すでにご存じの方は大丈夫ですがもし家族や身近な方で地震保険に入っていない、または入っていても実は家財が含まれていなかった、ということがないか一度話題にしてみるのも良いかもしれません。
日本人は保険が大好きな民族と言われますがこれだけ自然災害が頻発するとやはり備えておく方が安心ですよね。
お家を建てる際に住宅ローンを組む場合には火災保険の加入が義務づけられますが地震保険は任意が多いので良く説明を聞いて加入条件を吟味してください。
また自己資金で建てた方、すでにローンの返済を終えた方(羨ましい(*´Д`))、空き家を相続したという方も今の保険がどうなっているのか、今一度ご確認されることを強くおすすめします。
※火災保険に関する情報は当社不動産部のメルマガ「高崎不動産情報ライブラリー」でも提供しています。
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今週は固い話になりましたがとても重要なことなので書かせてもらいました。
そして夜遅い投稿でしたが今年も投稿皆勤賞目指しているので間に合って良かったです。
明日は前橋IKEAのプレオープンに行く予定なのでその様子はまたここで報告しますのでお楽しみに(なので今日は短め)。
前橋IKEA乞うご期待!