いよいよ新札登場!にまつわるエトセトラ
2024.06.29

このブログをいつも読んでいただいている方は「最近シクラメンの話しないね、さては無かったことにしようとしてるな。。(。-`ω-)」と思われていたかもしれませんが芝管理と並行して今年もシクラメンの夏越しチャレンジも継続しています。

これ、山菜ではありません( *´艸`)

次々と葉が枯れて行く中で新しく出てきた葉が開く手前で生育が止まってしまいこのような状態になっています。

 

現在は直射日光の当たらない空調の効く室内に鉢を移動していますのでこのまま葉が開けば継続して水やり(非休眠法)、完全に枯れてしまえば水やりもストップして休眠させます。

ただこれまでと違うのが球根の頭がでかい(@_@)!

今までは秋に掘り返してもカラッカラになった根っこしか無いような状態でしたが今年は🤩

おそらくこのまま休眠法に入ると思うので秋に掘り出すのが楽しみです。

では今週もブログスタート

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いよいよ新紙幣の発行が来週3日にせまりニュースでもあらためて取り上げられる機会が増えたように感じます。

インタビューではラーメン店の店主が「券売機を新紙幣対応に改造するのに○○万もかかるので、らーめんも値上げせざるを得ないです」とも。

 

そうなんですよね、新札が発行されるということはそれに係る全ての機器を更新しなければならないので景気を刺激する効果を持つ反面、余計なコストや時間がかかることで生産性が低下する、先ほどのラーメン店の話のように結果値上がりに影響するなどさまざまな影響があります。

”政府広報オンライン”

https://www.gov-online.go.jp/article/202406/entry-6075.html

 

ところで皆さん不思議に思うことがありますよね、新札発行前にどうやって新札対応の券売機(もっと正確に言うと「紙幣識別機」の部分)を作っているんだろう??と。

実は私が以前勤めていた会社はこの紙幣識別機(「ビルバリ」「ビルバリデータ」とも呼ばれ社内では”ビルバリ”で通っていました。ちなみに硬化識別機は「コインチェンジャーメカニズム」、社内では”コインメック”と呼ばれていました)を作っていて、私も多少関わっていましたので今回の新札発行のニュースを聞いた時に「あーメーカーは大変な思いしてるんだろうなー」と思いながら見ていました。

写真はウィキペディアに掲載の

1866年→ まだサムライ

1867年→ チャップリン風紳士

というたった1年でのビフォーアフターにびっくりしたのでご紹介

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E6%A0%84%E4%B8%80

 

さて、新札を識別するには当然新札が必要になります。

ここからは20年以上前の話なのであくまで参考か都市伝説的な感じで読んでください。

 

なのでまずは日銀だか印刷局に行って身分証明というか事前に新札を取扱う人を登録します。

これって優秀なプログラマーがハッカーにもなれると同じで、紙幣識別装置が作れるということはそれをだます偽札も作れる技術を開発する可能性もあるので、開発に関わる彼等は「容疑者リストに登録された」と言ってました。

 

識別装置の製造エリアとそこで働く人は厳重に管理され、当然ですがお店のレジのように仕事終わりに検査用紙幣の残高が確認できるまで帰れません。

※たまになかなか数字が合わなくて、どうしても用事があるのでしょうがないから自分の財布からお札を出して帰った人がいた!?という噂も。。

 

紙幣の場合何が大変かというと新札(いわゆる”ピン札”)と使い込んだヨレヨレのお札や一部か切れたり、欠けたりしたお札もホンモノであれば使えるようにしなければならないところ。

本体にセンサ(←マイクロソフト式だと「センサー」)の感度を調節するボリュームがあり、それをドライバーのような工具で感度調整する訳です。

偽札を絶対通さないぞ!と思えば感度をMAXにすればよいのですがそうすると財布から取り出したヨレヨレのお札が使えない(あれってイライラしますよね!)となります。

 

 

じゃあ感度を緩くして。。。としちゃうとお粗末な偽札まで通してしまうというジレンマ。

当然偽札判定が多くなると1台あたりの検査時間にも影響して生産性も悪くなり深夜まで残業となってしまいます(懐かしい(*´Д`))。

このへんの感度設定とそもそもの検出技術(プリズムだったり磁気だったり、それらの組合せだったり)が各メーカーのノウハウとなる訳です。

もちろん検査のためとは言え偽札は絶対に作っちゃダメ!!ですから。

 

当然、偽札被害が少ないと評判になる→じゃあウチもお宅のメーカーでとなります。

が、偽札被害が少ない=偽札検出能力に長けていると思うのは消費者だけで、警察など犯罪を取り締まる立場では偽札検出能力に長けている=他社製品をだます偽札製造ノウハウがあるとみなす訳です。

 

なので当時の製品の性能が良かったらしく開発担当者が某警察に呼ばれて「なんでお宅の製品は偽札通さないの?」と任意の事情聴取?と思われるプレゼンの機会を与えられたと話していました。

結論としては当社だけが他社と異なる検出方式を使っているのでということを説明して釈放?になったと言うことでした。

 

余談ですが「ニセ500円硬貨」事件が流行っていたころに”コインメック”製造にも関わっていたのですが当時採用された画期的技術が”エスクロ機能”

”株式会社オクト様のwebサイト”より

https://octy.co.jp/technical/05.html

 

ようするにこの機能が採用される以前は自動販売機や券売機が偽硬化、偽札の両替機になってしまっていたんですね。

 

これ、作る側からするとまた大問題で、これまで硬化を投入して吐き出すだけで良かった試験がエスクロ機能によりいったん偽コインをアクセプタ(詳しくは上記URLを参照)に保留するため1台当たりの検査時間が恐ろしく伸びてしまうのです(→また徹夜の刑)。

 

新札、新硬化が出るたびにメーカーは特需で盛り上がるのでしょうがインバウンド需要の増加、ユニバーサルデザイン化、犯罪防止(治安が悪い国は外に自販機なんてありません。だから外国人観光客が珍しくて販売機の写真撮るのです)、集金担当者の肉体的負担(硬化は大量になると重いのでルート台数が多いと腰痛になると聞き増した)などを考えるとICやQR決済化の流れが主流になるのでしょうね。

 

昭和生まれの私でさえ最近は小銭持ち歩かないですし、店に入る時は現金以外使えるかな?と確認しますもん。

 

それはそれで決済利用手数料をお店が負担するので経営を圧迫することになるかもしれませんがCMのように「じゃぁいいでーす」と言われるよりマシか┐(´∀`)┌

 

今週は新札発行と聞くとそれにまつわるいろんな人達が苦労したり、儲けたり、泣いたりしてるんだろうなと思うところがありますというお話でした。

個人的には「渋沢栄一アンドロイド」が絶妙にはまって気になっています!

渋沢栄一デジタルミュージアム

https://www.city.fukaya.saitama.jp/shibusawa_eiichi/1592454024442.html

渋沢栄一アンドロイド

写真は渋沢栄一デジタルミュージアムHPより

※講義を受けるには要予約です!

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