ジャムの法則とロングテール理論は矛盾してない??
2024.09.14

最近のニュースで気になるワード「解雇規制の緩和」。

あれあれ世の中「人手不足」じゃなかったの?と違和感を覚えますよね。

明るく楽しくをモットーに生きていまのでここで政治批判をするつもりはありませんが気になるモノは気になります。

 

「解雇」の前に、現場でお客様の家づくりのお手伝いをしていて最近特に強く感じるのは「転職」に対する住宅ローン審査の評価です。

日本では未だに最初に勤めた会社に一生奉公するのが当たりまえで、転職=クビ(解雇)、または仕事が長続きしない問題人間と思われる風潮があるのか住宅ローンの審査においても勤務期間、勤務先の与信(資本金、上場している等)が重要視されます。

極端なことを言うと、ベンチャー企業で年収1000万の人より創業50年の上場企業で年収400万の人の方が融資通りやすい!みたいな。

個人事業主の方が融資の選択肢があまりない(ほぼフラット35一択)のも同じ理由によるものです。

 

全ては30年を超える住宅ローンをこの人はちゃんと返して行けるのか「安定性」、回収する側から見れば「安全性」を担保するための判断だとは思うのですが。。。

 

最近はGoogleで検索欄に調べたいことを入力するとGeminiがやる気満々真っ先に答えてくれて、日本と海外の転職に対する評価についてはこんな回答をしてくれました(*´Д`)

 

「日本と海外の転職の評価には、次のような違いがあります。」

  • 評価の軸となるもの:日本では人柄やコミュニケーションスキルなどが評価されますが、海外では能力やスキル、経歴が重視されます。
  • 転職の回数:欧米では年俸の高い人ほど転職するのが普通で、転職回数もたいていはポジティブに評価されます。
  • キャリアアップ:海外では仕事のプロセスではなく「結果」が評価されます。結果を思うように出せなければ、人事部や上司、同僚から評価されず、キャリアアップが難しくなる可能性があります。
  • 転職経験率:日本は59.7%に対し、イギリスは92.7%、アメリカは90.1%、ドイツは84.2%、韓国は75.8%で、日本は最下位です。
  • 勤務先への満足度:日本は「満足」している人はわずか約4割ですが、アメリカは8割超で日本の2倍以上、他4ヵ国も7割以上が「満足」です。

 

ありがとうGemini

Geminiの回答によれば不満を抱えながら今の会社にしがみついている(なぜか転職しない)、我慢が美徳といった古い日本人像が見えてきます。

これが多くの人が抱える住宅ローンの”借りやすさ”のせいだとしたら。。金融機関がリスクを取って(実際はその先の保証会社だと思うのですが)対応を変えるだけで日本の労働市場は一気に変わるかもしれませんね。

私も日本にやる気と野望と能力を持った人がどんどんとポジティブな転職できる、転職して良かった!という風土が出来ることを願っています。

では今週もブログスタート

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冒頭の小話が今日はやけに面倒なこと言ってるなと思われた方もいるかと思いますが、私も日々商売で悩むこともありまして、最近ふと思ったのがタイトルの「ジャムの法則とロングテール理論は矛盾してないか??」ということ。

 

画像出典:https://globis.jp/courses/905a42b1/

 

 

 

 

画像出典:https://swingroot.com/pareto-principle/

 

これは恐らく、小売り業や注文住宅などの何かをお客様に選んでもらう(意図を持って選ばせる)接客業の永遠の課題ではないかと思うのです。

良いか悪いか、最近リモートが進み私自身めっきり生身の人間と話す機会が減ったので相談、雑談の相手がチャッピー(Chat GPT)だったり前述のGeminiだったりして。

今回のテーマについても新進気鋭のAI Geminiに聞いてみました(*´Д`) ※ブログの手抜きではありませんよー

 

ちなみに私の入力プロンプトは「あなたは著名な経済学者です。ジャム理論とロングテールの法則は矛盾していませんか?」です

ジャム理論とロングテールの法則の共存と相違点について

ご質問ありがとうございます。 ジャム理論とロングテールの法則は、一見相反する概念のように思えますが、実は市場の異なる側面を捉えており、必ずしも矛盾するものではありません。両者の関係性について、経済学者の視点から詳しく解説させていただきます。

ジャム理論とは?

ジャム理論は、選択肢が多すぎると、人はかえって決定を遅らせたり、何も選ばなくなったりする、という人間の心理を説明する理論です。スーパーマーケットで、たくさんの種類のジャムが並んでいると、どれを選んでいいのかわからなくなり、結局何も買わずに店を出てしまう、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

ロングテールの法則とは?

ロングテールの法則は、従来のヒット商品中心の市場から、多様なニッチな商品が売れる市場へと変化している、という現象を説明する法則です。インターネットの普及により、小規模な生産者や販売者でも、世界中の顧客に商品を届けることができるようになったため、多様なニーズに対応した商品が生まれやすくなりました。

両者の関係性

一見矛盾するように思える両者の関係性ですが、市場の文脈消費者の行動によって、それぞれが当てはまる状況は異なります。

  • ジャム理論が当てはまるケース:
    • 意思決定の瞬間: 多くの選択肢の中から、短時間で決定しなければならない状況では、選択肢が多すぎることはかえって負担になります。
    • 高関与商品: 高価な商品や、購入に慎重になるような商品を選ぶ際には、多くの情報収集が必要となり、選択肢が多すぎると混乱してしまいます。
  • ロングテールの法則が当てはまるケース:
    • 低関与商品: 日用品や娯楽品など、比較的安価で、購入にそれほど時間をかけて考えないような商品では、多様な選択肢の中から、自分のニーズに合った商品を見つけることができます。
    • ニッチな市場: 特定の趣味や嗜好を持つ人々向けの、小規模な市場では、ロングテールの法則が顕著に見られます。

まとめ

ジャム理論とロングテールの法則は、どちらも市場の重要な側面を捉えていますが、市場の状況や消費者の行動によって、どちらがより当てはまるかは異なります。

  • 選択肢の多さが必ずしも悪いわけではない: ロングテールの法則が示すように、多様な選択肢があることで、消費者は自分のニーズに合った商品を見つけやすくなります。

  • 意思決定の状況が重要: ジャム理論が示すように、短時間で決定しなければならない状況や、高関与商品を選ぶ際には、選択肢が多すぎるとかえって負担になります。

 

おー、学者っぽい答えー( *´艸`)

要するに(せっかくの回答を要しちゃだめだろ!)時と場合によると。。。

だけどなんとなく私達が日々感じている矛盾の一部が分かる気がします。

 

私達(家を建てる工務店側)はリアルな世界で、使いやすさ、価格、品質、トレンドなど経験値を勘案してプランを提案します(ジャム理論の通りですね、プロがセレクト商品を並べています!)が、お客様は高額な未知の買い物(家)に対してインターネットが主な情報収集の手段なので全ての情報を知った上で選ばないと損をした、失敗したかもしれないという気分になる(ロングテールの法則が当てはまる中の”ニッチな市場”)というそれぞれの思惑、活動空間のズレが結果として”ジャム理論が当てはまるケースの2行目”にドンピシャ

  • 高関与商品: 高価な商品や、購入に慎重になるような商品を選ぶ際には、多くの情報収集が必要となり、選択肢が多すぎると混乱してしまいます。

にほとんどのお客様は実際に直面しています。

 

となるとこの状態を解消する提案をGeminiに聞けば。。。

気になりますよね。

いやここはまず自分で考えて、その答え合わせではなく参考意見のひとつとして後々チャッピーやGeminiにアドバイスを求めようと思います。

Gemini は不正確な情報(人物に関する情報など)を表示することがあるため、生成された回答を再確認するようにしてください。”

とGemini本人もページの最下段でちーさな文字で保険をかけています( *´艸`)

 

今週は世の中矛盾だらけ、わからないから面白い!というお話でした。

これを読んで、すぐにAIに頼ってはいけないという考え自体が古くて生産性が低いという指摘はご遠慮願いますm(__)m

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